研究テーマ
教育計画の理論的・事例的研究
 一国の教育計画(政策)は、どのような理念に基づいて、どのようなプロセスで、さらにはどのような技術を用いながら策定されるのかを研究テーマとしてきました。これらは、国の政治体制、経済および文化などの違いにより大きく異なってくるのです。また、近年の成熟した社会においては、その策定過程を静的にとらえるのは不可能になりつつあります。それは、まさにダイナミックな過程であり、そこに見られる教育計画形成力学をどのようにとらえることができるかが現在の最大の関心事です。
 教育計画の事例研究を通して、教育計画の類型モデルを構築中。策定プロセスの型には、技術主義的教育計画と政治的教育計画がありますが、前者については整理を終え、現在、後者のダイナミックな計画策定過程について研究中です。
 また、今日、規制緩和や分権化、あるいは市場主義や競争主義の導入に代表される新自由主義に基づいた教育改革が我が国でも断行中ですが、それらの問題点や今後の展開を見据えるために、サッチャー政権下で日本に先行して行われたイギリスの教育改革を検証中です。
主な著書・論文(最近10年)
(著書)『教育行政学』(共著)(福村出版 1991)
(著書)『現代アメリカ教育行政の研究』(共著)(渓水社 1992)
(著書)『教育の本質を学ぶ』(共著)(学術図書出版 1992)
(著書)『現代教育行政学研究』(共著)(渓水社 1994)
(著書)『社会教育の原理と実際』(共著)(樹村房 1994)
(著書)『教育行政の課題と展開』(共著)(コレール社 1995)
(著書)『教育計画の理論と実践』(単著)(広島修道大学研究叢書 1995)
(報告書)「地方私立大学に対する特別補助の交付状況と課題」(共著)
       (『高等教育政策検討委員会年次報告1995年度』1996)
(報告書)「大学から見た中央教育審議会答申」(単著)(『高等教育政策検討委員会年次報告1997年度』 1998)
(論文)「現職教員の学習ニーズと高等教育・研究機関の課題」(共著)(広島修道大論集第40巻第1号 1999)
(論文)「発展途上国の教育計画」(『教育行政学研究』第21号 2000)
(著書)『教育の経営と制度』(共著)(ミネルヴァ書房 2001)
(著書)『教育の基礎理論』(共著)(ミネルヴァ書房 2001)
(著書)『21世紀の私立大学』(共著)(国庫助成に関する全国私立大学教授会連合2001)
(著書)『教育行政総合事典』(共著)(教育開発研究所 2001)
(論文)「成人の学習ニーズにおける公的社会教育と高等教育機関の位置」(共著)(広島修道大論集第42巻第2号 2002)
(著書)『成人の生涯学習ニーズと高等教育機関の交差可能性』(共著)(広島修道大学研究叢書 2002)
(著書)『教育と社会・制度』(共著)(協同出版 2002)
(著書)『教育用語辞典』(共著)(ミネルヴァ書房 2003)
(論文)「イギリス新労働党の教育政策(1)―1997〜2001年」(単著)(広島修道大論集第47巻第1号 2006)

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