広島修道 page 6/204

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ivivはじめに本書は、Moodle 1.9および2.4の機能を紹介したマニュアルです。Moodle 1.9の時代には多くのマニュアルが出版されました。また、各大学の情報部局等が作成したマニュアルがインターネット上で無償公開さ....

ivivはじめに本書は、Moodle 1.9および2.4の機能を紹介したマニュアルです。Moodle 1.9の時代には多くのマニュアルが出版されました。また、各大学の情報部局等が作成したマニュアルがインターネット上で無償公開されているケースも少なくありません。ところが、Moodle 2.0がリリースされてから、日本語で読めるマニュアルはほとんど市販されていません。Moodle 2.0の開発に長い時間がかかり、Moodle 1.9が広く普及したことがその原因でしょう。しかし、そのMoodle 1.9のサポートもいよいよ終わってしまいます。残念ながら、いつまでもMoodle 1.9を使い続けるわけにはいかないわけです。Moodleは2.0の前後でインターフェースやその機能にかなりの変更があります。本書では、よく普及して活用されたMoodle 1.9と執筆時点での最新版Moodle 2.4との違いに着目した解説を心がけました。Moodle 1.9に慣れた方も、Moodle 2.4からMoodleを使い始める方も、何かの理由で1.9を使い続けている方も利用しやすいように工夫されています(その分、Moodle 1.9向けとMoodle 2.4向けの表記が混在して読みにくいところがあるかもしれません)。本書の特色は第10章の実践報告集です。Moodleを大学の授業に活用している7名が、実際に教育現場でMoodleをどのように活用しているか、解説します。この手のマニュアルは機能の紹介や操作方法の解説に終始したものがほとんどですが、初心者にとって知りたいのは、「いったい何に使えるのか?」ということだと思います。本書を手に取った方は第1章から順番に読み始めても構いませんが、はじめてMoodleを触ってみようという方は、とりあえず実践報告集から読み始めることをお勧めします。多分、Moodleがどのように便利で、教室でどうやって使ったらいいのか、具体的なイメージをよりつかみやすくなるのではないかと思います。2013年2月15日中西大輔