広島修道大学 人間環境学部   
 
講義科目紹介


都市と環境<2004前期>

講義方針  都市は水(質的・量的確保)、廃棄物、エネルギー、交通やヒートアイランド、局所的気候変動等、様々な問題に直面しています。また、都市はその活動を維持するために、都市外の環境からエネルギーや資源を取り込んで利用しています。そして、その利用過程で発生した汚濁物を環境に放出しています。これらの都市の営みそのものが新たな環境問題を引き起こしています。
 このような都市をめぐる様々な環境問題を解決し、持続可能な都市システムを構築することが必要となってきています。
 これらについて講義していき、これからの都市の姿を考えていきます。
テキスト ソーラーシステム研究グループ「循環都市へのこころみ 環境をいかに取り戻すか」NHKブックス
講義予定
都市と水−雨水利用・地下水かん養・湧水・水源・水辺空間再生・ウォーターフロント
都市と資源−リサイクル・物質循環・都市の自立
都市とエネルギー−ヒートアイランド・新エネルギー
都市と緑−屋上緑化・公園
都市と交通−交通需要マネジメント; Transportation Demand Management・公共交通指向型都市開発; Transit Oriented Development・新しい路面電車; Light Rail Transit
都市と環境負荷−ライフサイクルアセスメントによる都市づくり
講義内容および提示資料
  <第1回> ガイダンス
1 講義方針

<第2回> 都市代謝システム、持続可能な地域づくり

<第3回> 雨水利用
 阪神大震災時のライフライン寸断
 自前の水源確保の重要性

<第4回> 都市化と水循環(地下水、雨水浸透)
 都市化による水循環の変容

<第5回> 都市化と河川流量減少
 都市化による河川の平常時流量の減少、雨水浸透による地下水かん養

<第6回> 都市型水害
 都市化による雨水流出量増加
 都市化おける排出系統の整備に伴う雨水流出の尖鋭化
 ヒートアイランド化による局地的豪雨の発生
 ハードな対策とソフトな対策
2 都市型水害

<第7回> 都市の水循環再生
都市化に伴う水の問題の解決に向けて 都市のRe-Construction
 都市化─┬─都市型水害
     ├─地下水枯渇、地下水量減少、水質悪化
     └─河川の平常時流量減少、環境悪化
→これらの問題を解決できる都市とは?
3 都市の水循環再生
4 Innovative Stormwater Management

<第8回> 都市構造とヒートアイランド現象、対策の概要
 ヒートアイランドの実態、都市構造との関わりなどをVTRを活用して説明
 ヒートアイランド対策のメニューを紹介

<第9回> ヒートアイランド対策
 ヒートアイランド対策メニューを説明
  1. 人工排熱の低減<エネ消費抑制・効率化,未利用・自然エネ利用>
  2. 地表面被覆の改善<緑・水面の確保,屋上・壁面緑化>
  3. 都市形態の改善<エネ消費を抑制できるまち,風の通り道確保>
  4. ライフスタイルの変換

<第10回> 交通政策の発想の転換〔広島における応用について〕
 ひろしまでの「交通政策の発想の転換」について、各自が提案し、これをポスター化することに取り組む

<第11回> 都市と交通(LRT & TOD & Compact City)

<第12回> 広島市の取り組み
 新たな交通ビジョン
 欧米での取り組み事例(ポートランド、ミュンヘンなど)

<第13回> 「環境を考えたひろしまにおける交通政策の発想の転換」についての発表







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