広島修道大学 人間環境学部   
 
講義科目紹介


都市計画論<2005後期>

講義方針  私たちの住んでいる都市が現在のような形態になった背景としての都市計画を概観し、今後の住民参画型の都市計画について講義する。
とりわけ、身近な存在である住宅地の形態と問題点およびその解決策について考える。

まず,今,私たちが住んでいる都市が現在のような形態になった背景としての都市計画を振り返る。
次に、都市計画法,景観緑三法,文化財保護法,まちづくり条例等の都市形成に関連する法制度を概説する。
そして、住民参画型のまちづくり手法を紹介し、模擬的に住民参画型のまちづくりを体験してもらう。

その後,個別のテーマについて考えていく。
講義予定
都市計画について
◆わが国の都市計画の概要、現代都市計画の歴史・経緯
◆改正都市計画法、都市計画の課題
◆郊外住宅地の抱えている課題
◆景観緑三法(景観法,景観法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律,都市緑地保全法)
景観法と景観まちづくり
歴史的環境の保全・都市景観の創出
高齢化社会にむけてのユニバーサルデザインからの都市計画
都市計画の専門家と住民との間をとりもつファシリテーターという新しい人材
合意形成手法,パブリック・インボルブメント
社会調査
講義内容および提示資料
  <第1回> ガイダンス
 (1) 講義要項
 (2) 講義メニュー
 (3) 都市計画とは何か
 都市計画論のガイダンス

<第2回> 現代都市計画による都市の形成経緯
 (1) 都市計画の概要
 (2) 現代都市計画の誕生経緯
 (3) ハワードの田園都市論 現在のわが国でのニュータウン建設との関わり
 (4) 田園都市の現代での事例
 現代都市計画によるまちづくり

<第3回> 現代都市計画のもたらしたまちとは
 (1) 現代都市計画により生じているおかしな状況
 (2) 各自が自分の住まいの周辺でおかしいと思っていることの紹介
 用途地域の当てはめにより起こったおかしな状況

<第4回> 都市計画がもたらした今のまちの姿
 (1) 都市計画のもたらすもの
 (2) 改正都市計画(わが国での都市計画法の推移とまちの姿)
 都市計画区域内における 建築物の形態規制のあらまし

<第5回> 身近な都市計画法
 (1) 戸建て住宅・マンションの販促広告にみる都市計画法
 (2) 景観トラブル(国分寺マンション問題、国立マンション問題)

<第6回> 景観トラブルの解消
 (1) 地区計画
 (2) 景観法

<第7回> 景観法によるまちづくり
 (1) 景観法とまちづくりの関連
 (2) 都市計画法、建築協定(建築基準法)などによりできる"まちづくり"とは
 (3) 景観法によりできる"まちづくり"とは

<第8回> 景観法によるまちづくりの方向と事例
 (1) 「景観法」の意義
 (2) 近江八幡市水郷風景計画
    近江八幡市水郷風景計画のページ

<第9回> 景観まちづくり:個人の欲求と公共の利益
 (1) 景観に関するレポート課題の説明
 (2) 広島市における景観協議制度
    広島市景観協議制度
 (3) 海外と国内の景観施策の違い
 都市景観 個人と公共 

<第10回> 郊外住宅地<ニュータウン>の今後
 (1) 千里ニュータウンにみるゴーストタウン化
  住宅地の郊外化の果て-千里ニュータウン-
 (2) 安佐南区のニュータウンとその実態(グループ作業)

<第11回> 郊外住宅地<ニュータウン>・リノベーション
 (1) 千里ニュータウンでのリニューアルまちづくり
 (2) 対象とする広島市郊外の住宅地(いわゆる団地)の課題の整理(グループ作業)
 リノベーションまちづくり

<第12回> 郊外住宅地の再生〜『歩いて暮らせる街づくり』の視点から
 (1) 『歩いて暮らせる街づくり』
 (2) 市民が考え・発信する千里ニュータウンの再生ビジョン

<第13回> 歩いて暮らせる郊外ニュータウンへ
      〜郊外住宅地の抱えている課題の解決策の検討〜
 歩いて暮らせる郊外ニュータウンとなるための解決策をグループにおいて検討し,提案
 (グループ作業)

【成績評価について】→成績評価の方法


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