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■講義方針 |
環境コミュニケーションとは、持続可能な社会の構築を目的として、企業や行政、市民といったさまざまなセクター同士が、環境に関わる情報を共有することで意思や情緒の疎通を図り、パートナーシップやコンセンサスを形成して具体的な環境行動を実践していくことである。 持続可能な社会の構築には、計画的かつ戦略的にこの環境コミュニケーションを活用することが必要である。 本講義では、この環境コミュニケーションによる、環境行動の実践について考えていく。 環境行動を実践するには、人々の環境に対する心理を解き明かし、効果的に環境コミュニケーションを活用していくことが必要である。環境広告はその一例である。そこで、環境広告を題材に、心理的アプローチによる環境行動の実践誘導についても考えていく。 このため、試験を行う代わりに、実際の環境コミュニケーションに関するコンテスト等にチャレンジする。 |
■参考文献 |
電通エコ・コミュニケーション・ネットワーク編著『環境プレイヤーズ・ハンドブック2005』ダイヤモンド社 広瀬幸雄『環境と消費の社会心理学』名古屋大学出版会 杉浦淳吉『環境配慮の社会心理学』ナカニシヤ出版 藤井聡『社会的ジレンマの処方箋』ナカニシヤ出版 日経広告研究所編『広告に携わる人の総合講座』日本経済新聞社 |
■講義予定 |
@講義ガイダンス(講義の進め方、チャレンジする学外コンテストなど) Aなぜ環境コミュニケーションなのか1(概要・現状) Bなぜ環境コミュニケーションなのか2(市民の環境意識と行動) C環境コミュニケーション〜環境広告1 D環境コミュニケーション〜環境広告2 E環境広告作成に向けて〜アイデアの出し方 F消費者行動と広告 G広告計画 H環境配慮行動の実践 I社会的ジレンマと環境問題 J社会的ジレンマの解決策〜看板コミュニケーション Kアートディレクション・モバイル広告 Lコピーライティング M持続可能なライフスタイルへの導き方〜環境ブランディング・LOHAS Nまとめ |
■講義内容および提示資料 | |
<2007-01> ガイダンス (1) 講義要項の説明 (2) 講義予定案の提示 (3) テキストの紹介 <2007-02> 環境コミュニケーション(1)〜なぜ、『環境コミュニケーション』なのか? (1) 人々の環境への意識と行動の実際 @電通“2002「生活者の環境意識と行動」調査報告書”から読みとる人々の意識と行動 A大阪府産業デザインセンター”生活者の地球環境問題と暮らしに関する意識調査”から読みとる 人々の意識と行動 (2) 環境コミュニケーションの概要 環境コミュニケーションの概要 <2007-03> 環境コミュニケーション(2)〜企業経済価値コミュニケーション (1) 企業経済価値コミュニケーションとは 企業経済価値コミュニケーション (2) コミュニケーション事例 @RICOH 〔配付資料:RICOHの環境コミュニケーションについてのWebページ〕 ACANON <2007-04> 環境コミュニケーション(3)〜社会価値コミュニケーション (1) 社会価値コミュニケーションとは (2) 自分たちの生活と環境との関わりを考える⇒ 【VTR:「ボルネオ島 子ゾウの涙」〜“地球にやさしい…”の落とし穴〜】 (3) 身近な社会価値コミュニケーション〜サステコ 〔配付資料:サステコのWebページ〕 http://susteco.jp/ 【課題】「サステコ」(大学生による大学生のためのおしゃれな環境系フリーマガジン)に投稿する記事を考えてみる。 <2007-05> 環境コミュニケーション(4)〜社会価値コミュニケーション (1) 社会価値コミュニケーションとは 社会価値コミュニケーション (2) Webによるコミュニケーション事例 @AC公共広告機構 〔配付資料:AC公共広告機構のWebページ〕 Aサステナ 〔配付資料:サステナのWebページ〕 www.sustena.org/ BChoco-Revo!! 【課題】社会価値コミュニケーションについての課題 今日、紹介したような、様々な団体による環境に関わる諸活動のWebによるコミュニケーションの事例について、 @ 自分が最も興味を持てたものを紹介し、 A そのコミュニケーションの良いと思った点を述べなさい。 当該のWebページを印刷し、その1枚目の上部余白に学籍番号と氏名を記入。 コミュニケーションとして良いと思った点は該当箇所を囲み、その横にコメントを記述 ※次回の講義前に提出 <2007-06> 環境広告(1) (1) Webによる社会価値コミュニケーションの事例(何をもたらすのか!) @Ap bank Aeuvodesign http://www.euvodesign.com/ (2) 環境広告とは 〔配付資料:環境広告とは〕 (2) 環境広告のタイプ 環境広告 【課題】「日経エコロジー」や新聞各紙に掲載の環境広告の中から、よいと思うものを見つけ その広告のコピーを配布用紙ウラに貼り付け、表に @環境広告のタイプ A発信しているメッセージの内容 Bよいと思った理由 C発信されている情報で理解できなかったこと を書いて提出すること ※提出期限:次回の講義開始時 <2007-07> 環境コミュニケーションと広告産業 <2007-08> 環境広告作成に向けて〜アイデア <2007-09> 社会的ジレンマと環境問題、解決策 ☆次回の講義までに、公共マナーや環境行動に関する看板を見つけ、その写真を撮ってくること(ケータイ電話のカメラでも可) <2007-10> 社会的ジレンマの解決策 看板コミュニケーション 【課題】各自が見つけてきた公共マナーなどについての看板について、その表示形式・内容を図示した上で @コミュニケーションとして、良くない点を指摘し、 Aより良いコミュニケーションとするために、二面的コミュニケーションによる表記に変更しなさい。 用紙 → 看板コミュニケーション課題の用紙.pdf <2007-11> 環境広告作成に向けて〜コピーの要素 <2007-12> 環境ブランディングからLOHASへ 〔創造的な課題〕制作を伴うもの 1.環境広告もしくは公共広告の制作(提出期限8月2日) 詳しくは → Eco-AD.pdf 2.修大エコチャレンジ2007への応募 → リンク:修大エコチャレンジ2007のページへ 【コミュニケーション部門】−写真・映像・イラストなどの制作 エントリー締切 7月末 応募締切 8月6日 3.環境系フリーマガジン「サステコ」へ掲載を想定した記事の制作(提出期限8月2日) 用紙 → Eco-Magazine.pdf |
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