大学生は可能性の塊です。面白いこと、気になること、知りたいこと、少し苦手なことなど、あらゆる関心事にチャレンジして満足と同時に失敗も重ねて下さい。すべてが人生の財産になりますし、環境に関わることが多ければ多いほど人間環境学部生らしくなります。

プロフィール

 1956年栃木県生まれ(U字工事は高校後輩)。東京農大・ハワイ大院卒。技術士(農村環境)。

 1983年の国連食糧農業機関(地域開発局、在ネパール事務所)に勤務以来、省エネメーカー、JICA(国際協力機構)、民間開発コンサルタント会社である日本工営(株)等を経て、約20年間にわたり国際協力や海外援助での業務経験。対象国はネパール、ナイジェリア、ラトビアといった発展途上国や東欧を中心に約20ヶ国。業務の専門分野は環境影響評価、環境保全計画策定、住民移転・再定住モニタリング等の環境社会配慮に加え、環境経済評価や財務分析を含むプロジェクト評価全般。ネパールのクーデター、スリランカの爆破テロ、ナイジェリアの強盗などにも生き残りましたが、いつも「開発と環境の両立」ということに関心がありました。

 その間、(財)国際開発センターで環境経済評価事例研修の講師を約10年間担当した後、宇都宮大学非常勤講師(環境経済学概論)、そして現在、広島修道大学人間環境学部及び大学院経済科学研究科において環境アセスメント、環境行政論、環境経済評価等に関わる教育・研究に携わっています。  ピアノを弾いたり、落語を聴いたり、映画を見たり、登山やスキーに出かけたり、お酒も大好きです。楽しみながらじっくりと生きたいですね。

  • 世界自然遺産キナバル国立公園(マレーシア)での自然環境経済評価調査風景 世界自然遺産キナバル国立公園(マレーシア)での自然環境経済評価調査風景
  • ルバナ湿地帯総合管理計画調査(ラトヴィア)での水質サンプリング風景 ルバナ湿地帯総合管理計画調査(ラトヴィア)での水質サンプリング風景

教育・研究の専門分野 = 環境評価

 あなたにとって環境はどのぐらい大切ですか? 便利さと美しい景観ならどちらを選びますか? 自然を守り公害を防止するために、環境の大切さ(価値、重要性)を何らかの形で客観的に測り正確に表現しようとする学問領域が『環境評価』です。もし環境評価が科学的・民主的に実施されるならば、環境問題の多くを未然に防止あるいは合理的に解決するための大きな力となります。
 私の研究では、国内・海外の実際の大規模公共事業や環境紛争事例を題材に、環境アセスメント(環境影響評価)、環境経済評価(費用便益分析)、環境行政・政策評価、環境情報公開・住民参加といった様々な具体的環境評価手法の基礎理論、応用テクニック、課題等について探求しています。

主な著書

  • 「環境はいくらか:環境の経済評価入門」(単訳)、築地書館、1991年
  • 「環境の経済評価テクニック:アジアにおけるケーススタディ」(単訳)、築地書館、1993年
  • 「環境経済アセスメント:環境保全と経済発展の接点を求めて」(単著)、東京出版、1998年
  • 「新・環境はいくらか」(監修・共訳)、築地書館、1998年
  • 「人間環境学入門:地球と共に生きること」(共著)、中央経済社、2001年
  • 「開発途上国における農林業プロジェクトの環境経済評価手法と事例」(監修・共著)、国際協力機構、2005年

連絡先

〒731-3195
広島市安佐南区大塚東一丁目1-1
Tel:(082)830-1158
Fax:(082)830-1950
E-mail:hasegawa@shudo-u.ac.jp

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