環境問題について考える

2012.3.16 味覚を育てることが環境をすくう

 肉食は,約300万年前に人類が森林をはなれて世界中に拡散していった大きな要因であろう.植物が生えない北極圏にもヒトは住むことができる.しかし,環境保全のためには肉食は問題である.肉の食べ過ぎは健康にもよくない.哺乳動物やトリなどの恒温動物の肉類を育てるためには,変温動物を育てるよりもたくさんの飼料や植物が必要である.エネルギー節約・飼料節約のためには,変温動物のほうがすぐれている.その代表的なものは魚介類である.日本や東アジア・東南アジアには伝統的に昆虫を食べる地域もある.

 最近気になることは,肉がおおいことと濃い味の食べ物がおおくなっていることである.世の中には肉よりもおいしいものはいくらでもある.よい例はダシやスパイスで味付けした食事である.ダシをきかすことで濃い味もいらないし,また,ダシ味をいったん好きになると,肉のあじは単調でつまらないものに感じる.昆布と煮干しなどの魚からとったダシには核酸とアミノ酸の両方がほどよく含まれていて,ヒトの栄養としても理にかなっている.肉や濃い味をはなれて,うす味・ダシ味をえらぶのは環境にも健康にもよい習慣である.そのためにも身のまわりにある,「まちがった味」のたべものには手をださないようにしたい.