環境問題について考える

2012.4.17 大陸の配置

 名古屋大学名誉教授の樋口敬二先生の本「地球からの発想」に,大陸の配置がことなったら文明はどうなっていたかを論じていたことを思い出した.大陸の配置が文明の発展にだいじな影響をもたらしたというのである.文明ができた時代の大陸の配置は偶然そうであったにすぎないので,多様な文明がありえたのだ.SFみたいなはなしであるが,宇宙には惑星がたくさん発見されているが地球型の惑星もみつかってきた.海があり生物がいる惑星もあるかもしれない.地球の大陸が過去には,今とはまったくことなっていた.現在の地球は大洋が陸で分断されるような配置になっていて,しかも北極は地中海であるし南極は大陸なので氷河期になりやすい.例えば小さな島が全体にまんべんなくあったら凍りにくいだろう.宇宙のどこかの星ではは文明がとても進んできて大陸の配置を自在にかえているかもしれない.

 授業で,文明ができたのはこの1万年以内のことだが,数万年まえに文明ができたらどうなっていたか,なぜそのころに文明ができなかったのかという意味の質問があった.学生ながらたいへんするどい指摘だ.もしかしたら,数万年まえに文明はいったんできて滅んでいたのかもしれない.