環境問題について考える

2012.4.20 平面都市

 人は3次元空間に生きている.時間軸を加えると,我々の住む世界は4次元の宇宙である.しかし我々の生活は,鳥などとちがい,地球の表面で生活するというほとんど2次元の生活だ.農業や工業には広い土地が必要だ.日本の都市はパリなどと比べて平均高さがだいぶ低いらしい.地方都市へ行くとなおさら平面的に広がっていて,どこに行くにも自動車が必要だ.日本人は庭付きの一戸建てに住むのが好きだ.しかし,環境を考えたらこのような広がりはムダである.車で移動することを前提としてなりたっているのである.だから,郊外型商業施設などは全く時代に逆行する考え方である.

 都心の地価が下がり人口も減少していくのなら,便利な都市に人が帰ってくる.エネルギー消費のことを考えたらもっとコンパクトな都市をめざすべきである.