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2012.5.2 有機農業の盲点
有機農業は自然の土のちからを大事にして化学肥料や農薬を少なくしておいしくて安全な作物をつくろうとするものである.化学肥料は有機肥料や天然鉱物肥料にかえれば可能になる.しかし資源の枯渇を心配しなければならない.農薬を少なくするのは難しい.収量を現在に匹敵するように維持するための技術開発も必要だろう.
しかし一番見落としているのは,有機農法といえども,水の供給,労働力,資材の運搬など,基本的に化石燃料を土台とするエネルギーに頼っているということである.有機農法を主流にするためにはエネルギー問題の解決というところに戻って行くのである.