環境問題について考える

2012.5.16 水道水

 飲料用の水が売れるようになってからだいぶ立つ.若い人は水道水は飲めないと思っているのではないだろうか.授業で聞いてみるとおおくの学生が水道水は飲めないと思っているようである.もちろん水道水は飲むことを前提としてつくられている.習慣が,あやまった理解を植え付けた例である.水道水の作り方には日本式の急速ろ過を用いる方法と欧米の緩速ろ過法がある.急速ろ過では,ろ過だけでは不純物をすべて取り除くことが出来ないので,塩素ガスで消毒する操作が必要である.日本の水道水がカルキくさいのはこのせいである.プラスチックの一種である塩ビがダイオキシンの発生源になるなどで塩素の使い道がなくなってきたことも関連して,塩素をムダに使い続けているのではないか.

 日本は水源は良い.なぜカルキで汚染した水を配るのだろうか.パリの水はカルキ臭さを感じなかった.水質は日本より劣っているのだろうが,カルキ臭くないと言うことは食事をするときにはおおきな事である.