環境問題について考える

2012.6.18 大学の先生,もっと色々なことを教えて下さい

 大学の先生は大学の基礎や専門科目を教えることが仕事である.しかし,時として大人としてもっと違う視点のことも教えたいと思う.内容によっては,むしろそっちの方が大切ではないかと思うこともある.学会に行ったときに,おいしい魚とケーキを教えたら大変好評だった.時代は30年前とは変わっている.大量生産で安かろう悪かろうの時代はとっくにすぎた.しかし,いまだに企業はその呪縛から抜け出せない.

 もともと,日本人は高級品好きである.大学でも,色々いい物を見せたり触れさせる時間を作ることが望ましい.いま子供達に食育というのが浸透しつつあるが,生活は食だけではない.しかも,お金をかけた高級品であればいいわけでもない.タージマハルの遺跡はすごい物だが,どれだけの人々がその建設によって苦しめられただろうか.妥当な価格で値打ちのある物を教えることが環境社会では求められている.